今回紹介するのはBMWミュージアムになります。
BMWミュージアムがあるのは、ドイツのミュンヘン。
2017年にオーストリアGPを観戦した後に、ウィーンからミュンヘンまで鉄道で移動してミュージアムを訪れました。
BMWミュージアムはBMW本社にあり、ミュンヘン中心部より地下鉄を使えば10分程度で到着します。
BMW本社は、1972年に開催されたミュンヘンオリンピックの会場となっていたオリンピア公園に隣接されているため、周囲は緑が多く自然に溢れた環境です。


ミュージアムの中に入ると、そこにはアート感漂う雰囲気が。
単純に色々な車両を展示しているだけだろう予想していたのが、良い意味で裏切られました。
先に進むと、BMWの創世記のバイクが展示されていました。
こちらは1923年に生産開始された『R32』
100年近く前から、『ボクサーエンジン』、『シャフトドライブ』の基本骨格がすでに確立されていたことは驚きです。
この頃はギアの変速を手動でしていたのですね。


こちらは『R7』。
現代にも通じるデザインで、カッコイイです。
1930年代に開発していたそうですが、残念ながら発売には至っていないとこのと。
しかし、海外のカスタムメーカーがRnineTをベースにR7のフォルムを再現して発売しているそうです。

壁一面には歴代のBMW2輪のモデルがズラリと。
まるでミニチュアの様ですが、当然全て本物。
発想のスケールが大きいです。
展示の様子は下からも眺めることができ、あまりバイクを下から眺める機会がないので、新鮮な景色。

ミュージアム内は立体的に通路が張り巡らされています。
上の階から始まって、順路に従って下の階まで降りながら見学していく構造になっています。



多くのレース車両の展示もされています。
左の車両はR90S。
1970年代に『アウトバーン最速』の称号を得たマシン。
スタイリッシュなビキニカウルが特徴。
右のゴロワースカラーの車両は、2000年のパリダカで優勝したリシャール・サンクのF650RR。
コンセプトバイクの展示もされていました。
2009年のミラノショーで発表された『Concept6』
直列6気筒エンジンは、市販車両『K1600GT』として発売されています。



2006年からBMWザウバーとしてF1にも参戦していました。
展示車両は、ニック・ハイドフェルドが使用したマシンになります。
BMWは元々航空機エンジンのメーカーで、当時の星型エンジンも展示されていました。
BMWのロゴが、飛行機のプロペラが由来になっているとする説もあります。

レシプロエンジンのみならず、ジェットエンジンの開発も行っていた様です。
第2次世界大戦の後期には量産されていたそうですから、技術力の高さは驚きです。


デザイン関連のエリアには、クレーモデルが展示されていました。
初期のデザインから、クレーモデルを経て量産されて行くまでの過程が分かります。

1939年に生産された
『BMW 328 Mille Miglia Roadster』
1971cc 直列6気筒のエンジンが搭載され、135PSの出力を誇っていました。
流麗なフォルムは、現代にも通じるスタイリングです。

BMWミュージアムは、BMWの過去から現在に至るまでの数々のモデルや歴史を知ることだけでなく、アートな空間演出もあり、BMWワールドに没入することができます。
ミュンヘンに行く機会があれば、BMWファンはもとより、あまり関心がない方でも是非訪れることをオススメします。
訪れれば、BMWファンになること間違いなしです。
さらに、ミュージアムの隣には市販車が展示されている『BMW WELT』がありますので、そちらの方も是非訪れて下さい。
<BMWミュージアムへのアクセス>
ミュンヘン中央駅から地下鉄Uバーン3号線に乗って、オリンピアツエントリウム駅下車。
駅から徒歩5分程度で到着します。
コメント