RnineTインプレッション第3弾。
今回はパワートレイン編です。
RnineTに搭載されるエンジンは、BMW伝統 空冷ボクサーツインエンジン。
排気量は1170ccのDOHC4バルブ。
R1200GS譲りのエンジンは
最高出力 81.0kW (110ps) / 7750r/min
最大トルク 119Nm(12.1kg) / 6000r/min
のパワーを発揮しています。
最近のリッターバイクの中では控えめな数値ですが、必要にして十分なパワーを備えています。
走り出すとパワーの出方に唐突な感じが全くなく、スロットル操作に対していい意味で曖昧さを持つ、まるでシルクの様なやさしいフィーリング。
その気になればスポーティーに走ることもできるが、ゆったりとクルージングする様な走り方が、このモデルの一番気持ちの良い走らせ方です。

ボクサーツインエンジンの定番、エンジンガードを装着しています。
数々のバイク用品を生産している “HEPCO & BECKER” 社製のエンジンガードは、まるで純正部品の様にRnineTに馴染んでいます。

空冷エンジンのため、オーバーヒート防止にオイルクーラーが装備されています。
また、空冷エンジンだからかオイルの消費が多いです。
オイル量はまめにチェックするようにしましょう。

エンジン前側からエキゾーストパイプが出ており、途中で左右のエキゾーストパイプを連結して、出力のチューニングが施されています。

エンジン下にはキャタライザーを装備。
2014年当時の排ガス規制EURO3をクリアしています。

マフラー前方には排気デバイスが取り付けられています。
騒音規制と出力を両立させるのに一役買っています。

RnineTデザインの特徴のひとつ、アクラポビッチ製マフラー。
左2本出しとなっていて、ワイルドな乾いた排気音がライダーをその気にさせます。

BMWのモデルで多く採用されているドライブシャフト。
定期的なオイル交換をしてさえいれば、チェーンと違ってメンテナンス不要。
走行時の不自然なトルクリアクションもなく、自然に走ることができます。
RnineTはとかくそのデザインに注目が集まりがちですが、BMW伝統の空冷ボクサーツインエンジンは、その信頼性と長年磨き抜かれたテイストで、RnineTの存在を一層際立たせています。
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