通潤橋について
熊本の山都町というところにある『通潤橋』(つうじゅんきょう) をご存知でしょうか?
通潤橋は日本最大級の石造アーチ式水路橋です。
石造アーチ橋のなかで唯一放水することができる橋で、放水時には多くの観光客が見学に訪れいています。


通潤橋の誕生
通潤橋は、三方を深い谷に囲まれた白糸台地で、農業を行うのに必要となる水を送るための農業用水路として造られました。
通潤橋を作った人は、現在の町長にあたる布田保之助 (ふたやすのすけ) という方です。

このかたが代表となって計画を立て、建設が進められました。
その功績から、通潤橋のすぐ近くに銅像が建てられています。
通潤橋を建設するにあたっては数々の困難がありました。
中でも、勢いよく流れる水の力でも壊れない丈夫な通水管をつくることが大変だったようです。
石造りの管と継ぎ目に漆喰を使うことで解決し、通潤橋で最も重要な部分となっているそうです。
建設には1年8ヶ月もの期間がかかり、江戸時代なので全て人力で行われたのは驚きです。
なぜ放水するの?
通潤橋の用水路としての役割は現在も続いており、農業にとって必要不可欠な水が運ばれているため、適切な管理が必要です。
放水する理由は、水路にゴミなどが溜まり水路が詰まってしまうのを、排水することで防ぐために行われています。
放水しているそばまで行くと、水飛沫がかかって結構濡れますので、注意してください。
子供たちは大喜びですが。

道の駅 通潤橋


通潤橋には道の駅も併設されています。
熊本のお土産物や、地元の名産品である矢部茶などがあります。
通潤橋の放水を見学した後は、こちらでお土産など購入するのも良いですね。
通潤橋の資料館も併設されています。
こちらでは通潤橋の歴史や、熊本地震による被災からの復興などについて知ることができます。

江戸時代に造られ、今も現役で使用されて地域に貢献している通潤橋。
圧巻の放水シーンを見ることができるので、ツーリング先の候補に入れてみてはいかがでしょうか?
アクセス
車で、熊本市街から1時間
熊本空港から50分程度
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